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【小児歯科】変な形の前歯が生えてきた!?「過剰歯」の見分け方と対処法
皆さん、こんにちは。
南港ポートタウン東駅直結の歯医者【医療法人純歯会 山村歯科南港診療所】です。
「前歯の形がおかしい」「乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない」など、お子さんの歯並びで気になる点はありませんか?
歯並びや生え変わりの異常は、「過剰歯(かじょうし)」が原因となっている可能性があります。
過剰歯という言葉は聞きなれないかもしれませんが、症状としてはめずらしいものではありません。
30~40人に1人は過剰歯が生えている
人間の歯の数は決まっていて、乳歯は20本、永久歯は親知らずを含めて32本です。
それ以上に生えてきた歯を「過剰歯」とよびます。
過剰歯が生えている人の割合は3%ほどで、男児に多いのが特徴です。
歯の元になる「歯胚(しはい)」が必要以上に作られたり、分裂したりすることが原因だと考えられています。
上の前歯の間や後ろに生えるケースが多いのですが、まっすぐに生えることは少なく、一部が歯ぐきの中に埋まっているケースや全く見えないケースもあります。
過剰歯の見分け方
過剰歯は、通常の歯とは異なり円錐のような形をしているので、区別しやすいでしょう。
歯ぐきに埋まっている場合は、レントゲン検査ではじめて存在がわかることもあります。
前歯にすき間ができたり、乳歯が抜けて半年以上たっても永久歯が生えてこない場合に、過剰歯を疑います。
いずれにしても、プロの目でチェックする必要があるため、お子さんの歯が生え始めたら、定期検診を習慣にしましょう。
過剰歯は早めの抜歯がおすすめです
過剰歯が確認されたら抜歯するのが一般的です。
永久歯が生えてくるスペースを過剰歯がふさぐと、永久歯が正しい位置に生えず、歯並びが悪くなります。
逆向きや水平向きに生えていると、まわりの歯の神経を圧迫して痛みを生じさせたり、歯の根を傷つけたりする恐れもあります。
永久歯に悪影響を与えないように、できるだけ早く抜歯しましょう。
ただし、骨の奥深くに埋まっていて、まわりの歯に影響を与えない場合は抜歯をせずに経過を観察することもあります。
過剰歯は、できるだけ早く治療しなければいけない症状です。
お子さんの歯並びで気になることがありましたら、南港の山村歯科南港診療所にご相談ください。